コンセプト

自然の知恵に学び木陰のように快適な空間を

 

エアリーシェードの元となるフラクタル日よけの開発は、元々ヒートアイランド対策の研究から始まったものです。ヒートアイランド対策として重要なのは「気温を下げる」ことではなく、都市の「表面温度を下げる」こと。都市部に比べ郊外の森の表面温度は明らかに低いことがわかりました。

これは、日射を受ける木の葉の面が小さく大気への熱伝達効率が大きいこと、2次元の小さな木の葉が3次元空間に適当な間隔をあけて配置されていて風の通りがよいことなどによります。

樹木の葉の配置を人工的に作り、都市の表面温度を下げることはできないか。そこで閃いたのが、代表的なフラクタル図形であるシェルピンスキー四面体でした。この形状で小さな面を3次元空間に分布させれば、表面温度を上げずに日射を遮り、森のような環境を人工的に作り出せるのではないかという結論に至りました。

フラクタル日よけの用途としては、屋上緑化にも効果的ですが、より有効なのは公園の休憩所、駐車場の屋根など、地面を冷やすために使うことです。冬は放射冷却を抑えて霜がつきにくいので、この他にもいろいろな可能性が考えられます。

 

京都大学 大学院教授 酒井敏

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